Godotリリースポリシー

Godotのリリースポリシーは常に進化しています。以下の説明は、期待される基本的な考えを示すためにありますが、実際にどうなるかは、コア貢献者たちによる選択と、その時点でのコミュニティのニーズに依存します。

Godotのバージョン管理

Godotは、セマンティック・バージョニング方式 をゆるやかに踏襲した、 major.minor.patch バージョニング方式を採用しています。ただし、各項目はゲームエンジンの複雑さに合わせて解釈しています:

  • major バージョンは、大きな互換性の破壊が発生し、プロジェクトをあるメジャーバージョンから別のメジャーバージョンに移すために多くの移植作業が必要になるときに増やされます。

    例えば、GodotプロジェクトをGodot 2.1からGodot 3.0に移植するには、変換ツールを使ってプロジェクトを実行した後、ツールが自動的にできない部分を手動で調整する必要がありました。

  • minor バージョンは、大きな互換性の破壊を伴わない機能のリリースに対して増加されます。マイナーバージョンでは、非常に限られた部分でマイナーな互換性の破壊が起こる かも しれませんが、大多数のプロジェクトでは影響を受けず、大幅な移植作業も必要ありません。

    その理由として、ゲームエンジンであるGodotは、レンダリング、物理、スクリプトなど様々な分野をカバーしており、ある部分のバグ修正や新機能の実装には、他のエンジンAPIが後方互換性を保っていても、ある機能の動作を変更したり、あるクラスのインターフェースを変更したりする必要がある場合があるからです。

ちなみに

そのため、新しいマイナーバージョンへのアップグレードはすべてのユーザーに推奨されますが、プロジェクトが新しいマイナーバージョンでも期待通りに動作することを確認するためには、いくつかのテストが必要です。

  • patch バージョンは、メンテナンスリリースにおいて増加します。バグやセキュリティ問題の修正、プラットフォーム対応のための新しい要件の実装、安全な使い勝手向上のバックポートなどが中心になります。パッチリリースには後方互換性があります。

    パッチ版にはマイナーな新機能が含まれている場合がありますが、既存のAPIに影響を与えないため、既存のプロジェクトに影響を与えるリスクはありません。

ちなみに

したがって、新しいパッチバージョンへのアップデートは安全であるとみなされ、いずれの安定版ブランチにおける全ユーザーに強く推奨されます。

私たちは major.minor の組み合わせを 安定版(stable) ブランチ と呼んでいます。それぞれの安定版ブランチは、 major.minor のリリース ( patch0 を除いたもの) から始まり、同じ名前の Git ブランチでメンテナンスリリースのための開発が進められます (例えば、3.3 stableブランチのパッチアップデートは 3.3 の Git ブランチで開発されます)。

注釈

冒頭で述べたように、Godotのリリースポリシーは進化しており、初期のGodotのリリースは上記のルールに忠実に従っていないかもしれません。特に、3.2安定版ブランチでは、3.2.2で多くの新機能が追加されましたが、これは minor バージョンの増加に値するものでした。

リリースサポートのタイムライン

安定版ブランチは、次の安定版ブランチがリリースされ、最初のパッチアップデートを受けるまで、 最低限 サポートされます。実際には、メンテナンスアップデートを必要とするアクティブユーザーがいる限り、 最善の努力 で安定版ブランチをサポートします。

新しいメジャーバージョンがリリースされるたびに、私たちは以前の安定したブランチを長期サポートするリリースとし、そのブランチのユーザーが複雑なプロジェクトを新しいメジャーバージョンに移植できない場合には、発生する問題の修正を提供するために最善を尽くしています。現在は2.1ブランチがこれに当たり、Godot 4.0がリリースされる頃には最新の3.x安定ブランチも同様になります。

Version

リリース日

サポートレベル

Godot 4.0

~2021年 (下記参照)

unstable 現在の開発対象 (開発版)。

Godot 3.4

Q2 or Q3 2021

supported Beta. Receives new features as well as bug fixes while under development.

Godot 3.3

April 2021

supported Receives fixes for bugs, security and platform support issues, as well as backwards-compatible usability enhancements.

Godot 3.2

2020年1月

eol No longer supported as fully superseded by the compatible 3.3 release (last update: 3.2.3).

Godot 3.1

2019年3月

partial 重要な、セキュリティとプラットフォームのサポートのための修正のみ(最後のアップデート: 3.1.2)。

Godot 3.0

2018年1月

eol サポート終了(最後のアップデート: 3.0.6)。

Godot 2.1

2016年7月

partial 重要な、セキュリティとプラットフォームのサポートのための修正のみ(最後のアップデート: 2.1.6)。

Godot 2.0

2016年2月

eol サポート終了(最後のアップデート: 2.0.4.1)。

Godot 1.1

2015年5月

eol サポート終了。

Godot 1.0

2014年12月

eol サポート終了。

印: supported 完全サポート - partial 一部サポート - eol サポートなし(終了) - unstable 開発版

Godotのプレリリース版は、実務に使用されることを意図したものではなく、ベストエフォートで提供されています。

次のリリースはいつ?

Godotの貢献者は特に期限を設けずに仕事をしていますが、これまでは年に1回のメジャーまたはマイナーリリースと、その間に数回のメンテナンスアップデートを行ってきました。

Godot 3.3からは、マイナーリリースの開発サイクルを早めることを目指しています。なので、3ヶ月から6ヶ月ごとに新しいマイナーリリースを期待できます。

メンテナンス(パッチ)リリースは、非常に短い開発サイクルで必要に応じてリリースされ、現在の安定版ブランチのユーザーに、実際の現場で必要とされる最新のバグフィックスを提供します。

次期Godot 4.0については、2021年のリリースを目指しているとしか言えませんが、これ以上の見積もりは難しいと思われます。アルファビルドは、Godot 4.0の主な機能が確定した時点で公開される予定です。